ZAKKI II

カネコなう

文化系趣味は色々余裕がないとキツい

こないだ友達何人かと食い込んだ話しをしたんだけど、その中で映画の話がでましてん。それは映画を観る姿勢について。

 

映画で泣いた事はほぼないんです。どっかで「これは映画だ」ってわかってしまっているから。なんとなく俯瞰的に観てる。これを言ったら「じゃあ集中してないの?」って言われたんだけど、そんなことはなくてしっかり没入感はあるんだよね。めっちゃ見入ってる。そうじゃなくて、もっと大枠で映画を観に行ってるって行動を自覚してしまっているんだと思う。これは家で観てても同じ。友達がデヴィットフィンチャーは好きだけど胸糞悪すぎて観られない映画がある、って言ってた。これはホントに入り込んでるから出てくる感想だなーと思いましたです。ちなみにセブンめちゃめちゃ好きです。

 

困ったことに、リアルであればある程泣けない、というか深いところで共感が出来ない。リアルっていうのは現実的とかの方。超身近・だけどこれは作り物っていう反発が起こってる。だからアニメとかの方がよっぽど泣きます。明らかに起こりえないものなので、現実の共感と同列ではないのです。アニメはアニメの中で完結してるけど、映画はそこまで括れないというか、こういうこともあるって思っている心、存在します。

 

あと小説は活字でインプットされるけど、物語を思い描いているのは自分の頭の中だからすごく泣ける。小説が一番泣ける。ただ回想すると出てくる映像は紙のページ。これが結構悔しい。人間視覚的な記憶のほうが頭に残るって言いますからね。

 

つまるところ、脳のどこかに評論家みたいなやつが住んでるから、素で映画に共感する事を拒否してるんだと思います。とんだSFな話になってしまいました。映画で感動しない訳じゃないし、怒りも喜びも感じます。けどそれは「映画の」内容に対しての感情なんす。俺の中の評論家がそう言っています。映画の魅力は、観る事に体力を使う事だと思います。さっぱり観れたらあんま覚えてねーもん。

 

シャイニング続編、ユアンマクレガー主演らしいですね。